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桃の節句。



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お内裏様とお雛様。
凛とした佇まい。

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ピンクがかわいい桃の花。

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大好きな八竹は、
素敵な方からのいただきもの。

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ひっそりと、桃の節句のお祝いを。


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お雛様の箱の中には母からのメッセージ。
祖母が私の初めての節句のお祝いに贈ってくれたものだから、
大切にしてねというようなことが書いてある。


実家では一般的なお雛様に混じって一緒に飾られていたのだが、
私は小さい頃からなぜかこのお雛様だけに心惹かれていた。
だから一人暮らしを始める時に母が持たせてくれて、
祖母が自分に買ってくれたものだと知った時は、とても嬉しかった。

あれから毎年必ず飾っている。

木で作られた小さなお雛様は、
金箔や朱色の色彩も美しく、愛嬌のある表情もほほえましい。

随分と昔の時代に素朴なものを選んでくれたこと、
センスの良さに感心する。


福岡と東京で離れていたのと、
私がまだ学生の頃に天国へ旅立ってしまったこともあり、
祖母との想い出は、小さい頃にたまに夏休みに遊びに行った時の記憶しかない。


それでも、
手先が器用で編み物が上手だったこと、
お料理が上手でデザートのプリンや焼き林檎がとても美味しかったこと、
いいものを選ぶ目をもっていて、お気に入りのコーヒーカップやエプロンを
ずっと大切に使っていたことなど、しっかりと覚えている。
高齢になるまで社員寮のお食事を作る仕事を任されていたせいか、
いつも身なりを小綺麗に整えていたせいか、色々な意味でしっかりと自立して生きていた女性という印象が強い。
そして慎ましくシンプルな暮らしの中でも、日々の食事には手を抜かず、
選び抜いた好きなモノに囲まれた様子は、1人の生活を楽しんでいるように見えた。


たまにしか会わない孫達との距離感もあったのか、性格からか、
妙な子供扱いはせず、ちゃんと人として接してくれるのも心地よかった。
普段は物静かなのに、博多弁でポロッとシュールな面白いことを言う人で、
そういうところも好きだった。

そういえば、叔父(息子)もシュールだったな。
いとこ達(孫)もシュールだ。
思えば私も完全にそちら寄り。
不思議なつながりを発見〜。


年に1度、
箱を開けて母のメッセージを読みかえすことから始まる桃の節句。

お雛様が飾られている数日間は、
祖母のことを想い空想を広げて楽しむ、大切な時間でもある。








by atelier_fufu | 2016-03-03 21:48 | 日々


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